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CSSフレームワークを使おう

■第19話:filterの効果、画像にぼかしや影をつけよう

(最終更新日:2022.08.30)

CSSフレームワークのイメージ
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元の画像をいじらずにぼかしの効果を加えたい

フォトショップや画像編集ソフトを使えば、カッコ良い効果を入れたデザインを作ることができる。 だが、それだと加えた効果ごとに画像ファイルが必要になる。管理も大変だ。 ブラウザ上で画像に目的の効果を加えられれば、ファイルを増やす必要はなくなり、その場で色々変化させることができるので便利だ。 今回は、そんなCSSで画像に効果を加えられるfilterの紹介をする。


1.blur

filterの使い方は極めて簡単だ。使いたい効果とどれだけ効果を加えたいかの値を入れればいい。 例えば最初に紹介するblur(ぼかし)であれば、filter:blur(5px);とすれば良い。括弧内の値は任意だ。 例えば括弧内を2pxにすればぼかしは緩くなる。

blurの効果

blur(5px)の効果

2.drop-shadow

drop-shadowは影をつけることができる。filter: drop-shadow(10px 10px 10px black);とすれば、 順番にx軸に10px、y軸に10px離れた場所に10pxだけ黒くぼかすことができる。指定する値がやや多いが、使えば分かると思う。

drop-shadowの効果

drop-shadow(10px 10px 10px black)の効果

3.hue-rotate

hue-rotateは色合いを変える効果がある。filter:hue-rotate(90deg);という具合に角度で指定するが、そこはあまり気にしなくていい。 少しずつ値を変えていって、自分の好みに合った色に変えてみよう。

hue-rotateの効果

hue-rotate(90deg)の効果

4.invert

invertは色合いを反転する効果がある。filter:invert(90%);という具合にパーセントで指定する。50%にすると影だけの表示になる。 これも使いながら試してみよう。

invertの効果

invert(90%)の効果

5.saturate

saturateは彩度を変える効果がある。filter:saturate(200%);という具合に、これもパーセントで指定する。使いながら試してみよう。

saturateの効果

saturate(200%)の効果

6.sepia

sepiaは文字通りセピア調にする効果がある。filter:sepia(50%);という具合に、これもパーセントで指定する。使いながら試してみよう。

sepiaの効果

sepia(50%)の効果

7.brightness

brightnessも文字通り明るさを変える効果がある。filter:brightness(1.3);という具合に小数もしくは整数で指定する。 1がそのままの明るさで、それより低ければ暗く、高ければ明るくなる。使いながら試してみよう。

brightnessの効果

brightness(1.3)の効果

8.contrast

contrastも文字通りコントラストを変える効果がある。filter:contrast(50%);という具合にパーセントで指定する。 使いながら試してみよう。

contrastの効果

contrast(50%)の効果

9.grayscale

grayscaleは全体の色をグレーに変える効果がある。filter:grayscale(150%);という具合にパーセントで指定する。 石化したような見た目にできる。

grayscaleの効果

grayscale(150%)の効果

10.opacity

opacityは透明度を変える効果がある。filter:opacity(50%);という具合にパーセントで指定する。使いながら調整しよう。

grayscaleの効果

opacity(50%)の効果

11. まとめ

今回、CSSのfilterで使える効果をそれぞれ紹介した。 分かりやすさのため、一つずつその効果を示したが、複数組み合わせて使うこともできる。 今ある画像に対して、簡単に変化をつけることができるので、是非気軽に試してみよう。


▼参考図書、サイト

  filter  mdn web docs_